smart5月号 「村上隆×サカナクション『くらげとサカナ』」

サカクションの山口一郎さんとの初対談が掲載されています。

※以下、一部引用

山口:ぼく村上さんが映画を作っている、というのを知ってびっくりして興味があったんですけど、その時は映画っぽくないものができるのかなと思ってました。でもトレーラーを見たときに「これって映画だ」と、いい意味で期待を裏切られて、より興味がわきましたね。

村上さんはアーティストだから、もっと実験映画的なものかと思ってたんですよ。ぼくは『めめめのくらげ』に人を感じましたね。キャラクターとかに視点が置かれたものではなく、ドラマとか、人がどう生きていくのかとか、人が辿り着く先とか、そういったところに村上さんなりの角度で入り込んでいるというか。全部見てないので、なんとも言えないところですけど。

村上:この作品は親子で見て欲しいんですよね。一回観ただけだと、かわいいキャラクターたちがわいわいやってて、怪獣が出てきて面白かったね、なだけに見えるでしょうが、鑑賞後に親子で「あれはどういう意味だったの?」ってお話してもらえると、1つ1つに意味を持たせてきたつもりなので、会話が弾んで、日本の今が見えてくるんじゃないかなと思ってるんです。キャラクターたちはもう、闇雲な元気というか、「暗闇の世界に闇雲に生きろ!」って、そんな感じで走り回ってますから。