EYESCREAM 5月号 「SPECIAL INTERVIEW with TAKASHI MURAKAMI」

製作・監督補の西村喜廣さんとの出会いや、映画製作について語っています。

※以下、一部引用

僕は宮崎駿の漫画「ナウシカ」が本当に好きです。絶望しか無い世界に産まれてしまった人々が、希望を持とうとして戦争をして兵器を復活させ領土や欲へ己を滾らせてゆく愚かな姿。まさに現実はそういう世界です。

僕の生きている現代美術の世界も、キレイ事の部分は紛うことなき「お芸術」そのものなんですが、投資やエゴ、金への執着もまた現実にはまとわりついてます。僕はそういうドロドロした人間の姿の中に塗れてゆくことを欲しています。ですが日本人は欺瞞的な構造の芸術が戦後は好きになっています。癒されないと満足されないというか、自立できない自分を承認されたがっているというか。

そういう世界観から離脱できるお話を「めめめ」では日本の怪獣映画のフォーマットにのせて、語れればと思っているのです。